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映画 『 中島みゆき 「歌姫」 劇場版 』

 スクリーンで中島みゆきを観てきた。しかも本日は暮れのコンサートツアーの先行抽選の結果がメールに入る。
当選祈願も兼ねてシネコンの座席に腰掛け、「頼むぞ」とスマホの電源を落とした。

「歌姫」劇場版 ▲▲▲収録曲▲▲▲
◎第1部 プロモーション・ビデオより 
 おだやかな時代
 見返り美人
 黄砂に吹かれて
 空と君のあいだに
 囁く雨
 愛だけを残せ
 一期一会
◎第2部 中島みゆきライブより
 この空を飛べたら
 地上の星
 土用波
 銀の龍の背に乗って
 この世に二人だけ
 夜行
 歌姫

 そして第3部として、新曲「恩知らず」のPVと昨年のコンサートツアー2010からのライブで「時代」。以上16曲。
昔はよくフィルムコンサートやライブ映画などがあったものだが、今はデジタルの時代となって映画館でライブの生中継が観られる時代だ。
そのデジタルの時代に昔のPV(プロモーションビデオ)を何本か重ねて、DVDになっているロスでのスタジオコンサートという構成は一本の“劇場映画”としてはかなり安易に作られているなという印象。
せめて入場料2000円をとるならオリジナル映像のひとつでもつけて欲しかった。
PVもアナログ撮影のためか大きなスクリーンではかなり画質が厳しく、音だけはまぁ良かったのが救いだったか。
おそらく中島みゆきが大して好きではない人が付き合いで観ることになっていたらお気の毒だという代物ではあった。

 その点、自分の場合はファンなので、「見返り美人」の金のかかった映像を久々に堪能できたし、お初にお目にかかった「囁く雨」に新鮮な感動を見つけて、その点では良かったと思う。
画質の点でいえば、やはり第二部のロサンゼルスのスタジオライブからデジタルの本領が発揮される。
このロスのライブもYouTubeなどで簡単に見られてしまうのだが、海外の一流アーチストをバックにやや緊張気味の中島さんの息遣いが感じられてスクリーンの大きさが生きたのではないだろうか。
まだ二十歳代の中島さんがテレビ番組で加藤登紀子と競演した「この空を飛べたら」など、当時は大御所に何とか食らいつこうと一生懸命だった微笑ましい動画が今もYouTubeで見られるが、それを思い浮かべながら聴く「この空をとべたら」はファンとしては一興だった。
つくづくご自身がすっかり大御所の風格を身につけたものだ。
白眉は「銀の龍の背に乗って」だろうか。これも名曲で、この間のコンサートでも披露されたが、歌い出しの「はっ」とする声の艶といい、楽曲への集中力といい、このロスでのライブが一番いい。
もっとも愉快だったのが、昔ながらのみゆき節の真骨頂と思われる「この世に二人だけ」を海外アーチストたちがバックで合わせていく姿だったりもするだが・・・。

 コンサートツアー2010でアンコール前のフィナーレで歌った「時代」。
このライブ映像は本邦初公開ということで、『 中島みゆき「歌姫」劇場版 』の目玉なのだそうだが、確かに東京国際フォーラムのステージを思い出させてくれる。
♪まわる〜まわるよ時代はまわる〜喜び悲しみくり返し
思えば70年代に二十歳そこそこの中島さんが歌った頃には、「時代」はあくまでも模索であり、願望に過ぎないはずだった。
今は「時代」に対する確信があり、ある種の達観がある。
コンサートでは「おお、ここで「時代」が来るか!」との驚きで終わってしまったが、スクリーンで大写しになった中島さんの「時代」を聴きながら、歳月の重みがズシンと胸に迫ってくるようだった。

映画が終わって、道玄坂を渋谷駅に向かいながらスマホの電源を入れる。
「ヨッシャ」。今年も中島みゆきコンサート行きます。



2012.10.19 TOHOシネマズ渋谷


author:ZAto, category:映画, 12:14
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