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神様の同点打 【8.7東京ドーム】
s_HIYAMA.jpg 甲子園を高校野球に明け渡し、最初の遠征先となった広島マツダスタジアムでの三連戦を惜敗→完敗→惨敗という形で終え、いよいよ伝統の一戦である宿敵・巨人戦に臨むべく東京ドームに乗り込んできた我らが阪神タイガース。目下、巨人戦6連敗、東京ドーム7連敗中とまさに相手にとって不足なし。ロンドンオリンピックの最中にも関わらず真夏の天王山に41、511人の観衆が見守る中、いよいよ闘いの火蓋が切って落とされたのであった。。。

 と、冗談めいた書き出しではあるが、結果は延長十回1-1の引分け。
もしペナントレースが首位の虎を僅差で巨人が追うというシチュエーションであれば、
この試合は凌ぎ、凌がれの痺れる試合として記憶に刻まれる試合になったはずだ。
まして4.30東京ドームで69年ぶりの0-0を演出した先発の再現というお膳立てもある。
六回に先制されたものの、八回にマートン死球。代走の上本が果敢に盗塁を成功させ、
良太が三塁に送って代打の檜山が山口の初球をセンター前に弾き返すという同点劇。
その後は藤川球児が2イニングを跨ぎ、とくに九回には足のスペシャリスト鈴木を小宮山が刺すという痛快な場面も加味されて、まさに和田阪神が、手も足も出なかった山口から執念の引分けをもぎ取った一戦として特筆すべき試合になったのだと思う。

 悲しいかな現状が違えば試合の評価もガラリと一変する。
確かに広島で手痛い3タテを喰らい、何としても負けたくなかったのは解る。
良太のバットが前日の広島から湿りがちだったという事情もあったのだろう。
ランナーを溜めてひっくり返すことより、アウトひとつを犠牲にしてまず同点という選択肢もアリかといえばアリだ。
しかし借金15と低迷するチームが引分けで試合を消化することは負けも同然。
勝つしかないチームが一死二塁の場面で勝つことを遠ざける采配に失望は禁じ得ない。
おそらく自軍の攻撃力では山口から2点を獲るのは不可能と踏んだのだろう。
勢いのあるチームがやれば積極策でも、逆のチームではとんだ消極策に見えてしまう。
同じ野球をやっても評価が違ってしまうところに、今のタイガース観戦の窮屈さがある。

 澤村は六回5安打6死球で降板。
普通このピッチングに対して0で抑えられているのがおかしい。
おそらく活発な打線だったらとっくにKOしていただろう。
逆にこの内容でも失点がなければタイガースならば間違いなく七回も投げさせたはずだ。
リードしている側の先発が先に降りると、台所事情の違いを見せつけたようで非常に気分が悪い。

 それでも良くしたもので、人間は都合のいい場面だけを記憶として残していく。
DeNaの三浦大輔に沫やノーヒットノーランかという展開になった横浜スタジアムの試合でさえ、それを阻止した檜山の一打が記憶に留まった。
この試合も難攻不落だった山口から “代打の神様” が起死回生の同点打を放った試合として記憶に残っていくのだろうか。
そう、これからのタイガースの試合は、ペナントレースの流れに関係のないところで価値を見出していく作業になるようだ。




◎7月07日(土)|巨人16回戦(東京ドーム)18:00開始/41551人/3時間47分
先発:メッセンジャー×澤村|スコア:1-1|
※Tigers DATA Lab.


author:ZAto, category:阪神タイガース・野球, 15:13
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