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キャプテンの証明 【6.30明治神宮球場】

 キャプテン鳥谷 読書感想文や映画のレビューと違って、野球の観戦記は難しい。結局、どんなチームでも長いシーズン中に “会心のゲーム” はやる。しかし結局4/144でたまたまそう試合に出くわした幸運な観戦記は書けても、シーズンを通して野球を楽しむ者にはそれだけでいいのかとなる。
6月30日の神宮球場でタイガースは鳥谷、ブラゼルのホームラン2本を含む12安打で6対4というスワローズに競り勝った。
今季初先発の秋山に勝ち星がつき、先制、中押し、ダメ押しと点の入れ方も効果的で、試合自体も面白かった。
おそらくこの試合だけ切り取って観戦記にまとめれば、それほどタイガースに批判的な文章にはならないのだろう。
何よりもこの試合の直前まで4連敗だっただけに、3打点をあげた鳥谷を筆頭に打線も活発に機能し、秋山から繋いだリリーフ陣も四回以降は得点を許さなかった展開に、捲土重来の意志をチームから読み取ることもできたのかもしれない。
しかし、観戦記の執筆を伸ばしてしまった結果、この “会心のゲーム” の後のタイガースは再び4連敗。結局、6.30など梅雨の中休みに過ぎなかったというのが現実としてある。
そう、野球は、ペナンレースは、生モノなのだ。

 私はこの日の鳥谷に感服していた。
ライトポール際の先制ホームランも、左に流したタイムリーもよかったが、五回表一死一三塁の場面で3ボール0ストライクの場面でも思い切りよく強振して右中間に高々と犠牲フライを放った場面に、鳥谷の復活を確信していた。
従来の彼ならばここは必ず待つ。まず3−0になった時点で四球を狙ってくる。
彼の選球眼の良さによる四球多さはタイガース打線の武器のひとつではあるのだが、
同時に三番を任されたキャプテンとして物足りなさを感じさせることも少なくなかった。
だから3−0となった時点で「鳥谷、打てっ!」と思わず叫んでいた。
打った瞬間に神宮のネット裏から「よしっ!」という快哉が聞こえたはずだ。
データを見るとこの試合後の4連敗でも、それほど彼のバットは湿っていないので、
この一週間遅れた観戦記でもかろうじて鳥谷への期待は継続中といったところだろうか。

 鳥谷の胸につけられたキャプテンマーク。
デビュー当時に藤本とのポジション争いで、幕下付け出し的な扱いでスタメン出場したときの虎ファンの厳しい視線の中で、よくここまで耐え抜いてきたものだと思う。
2003年に3割をマークして優勝に貢献したとはいえ、藤本の弱肩はタイガースの弱点であり、名手のアリアスのグラブ捌きの恩恵が得られなくなった時点で、藤本のショートはないと見ていたので、鳥谷の伸びシロに賭けた岡田彰布の判断は正しかったと思っている。
しかしエリートVS雑草という図式でファンの判官びいきが藤本に集まったことで、鳥谷にとって相当の試練に晒されていたことは間違いないだろう。
私は貰っている年棒で選手をとやかくいうのは大嫌いだが、
ダントツの高給見合う活躍を見せるのは、まだまだこれからだと思っている。
キャプテンである以上、チームを勝利に導く重責も課せられている。
鳥谷はキャプテンとしの姿をもっと証明していかなければならない。




◎6月30日(土)|ヤクルト7回戦(神宮)14:00開始/27015人/3時間23分
先発:秋山×ロマン|スコア:6-4|勝:秋山/S:榎田/負:ロマン
※Tigers DATA Lab.


author:ZAto, category:阪神タイガース・野球, 23:59
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