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球際の弱さ 【6.3札幌ドーム】
 
s_nine.jpg 早いもので札幌ドームでの連敗から二週間が過ぎた。
二週間も放置してしまった負け試合の感想を今更まとめるのは、かなり億劫だ。
しかしこの二週間の間にタイガースが劇的に強くなって連日連勝という話ならば、何とも間延びした感想文になってしまうのだろうが、幸いにして(?)チーム状況も、その試合ぶりも札幌の時と大して違っていないので、二週間前の感想でも違和感なく繋がってしまうことだろう。まったく情けないが。

 昨日は球児でサヨナラ負けを食らうという、虎キチにはショッキングな試合だった。
もっとも、私が遠征でサヨナラ負けを食らったのは今回が初めてではない。
二年前のKスタ宮城での楽天戦でも、渡辺亮が痛打を浴びてサヨナラ負けを喫している。
しかしその時の試合は、振り返ればいろいろと思い出すこともあるのだが、翌日は最終回での逆転劇などがあって、それほど記憶に残るサヨナラ負けではなかった。
要するに、二連戦の終わりが良ければ救われて帰ってこれるのだ。
だから、何としてでも今日は勝ってほしい。
メッセンジャーよ、縁起かつぎのラーメンを食ったか?ここは札幌で一応は本場だぞ。
と、それなりの思いを込めて札幌ドームのゲートをくぐったのだ。
結果、あえなくその期待は潰え、勝利の大歓声で酔いしれる北海道民に包囲されるように札幌ドームを後にしたのだった。

 さてこの日の札幌ドームの試合で感じたこと。
それはタイガースの選手は「球際」に弱いということだった。
野球で「球際」というと主に守備面で使われることが多く、よく実況中継でも「平野選手は球際に強いですねぇ」などと、ファインプレーの後などに表現されるのを耳にする。
ところがサッカーで球際というと、パス、ドリブル、シュート、トラップ、キープから当たりまで、どちらかといえば攻撃面で使われることが多いように思う。
サッカーはよく知らないので頓珍漢な話をしていたら申し訳ないが、
例えば野球でも、甘い球を見逃さない、バットの芯でとらえる、ストライクからボールとなる球を見極める、ガラ空きの三遊間を狙い打つなど、これら打撃面でも球際に強いということにはならないだろうか。
それは「スコアニングポジションから走者を還してやる」「この試合だけは絶対に勝つんだ」という強い気持ちまで飛躍するものであるに違いない。
野球はあれだけ広いフィールドを使いながら、小さなボールを介した投手と打者の一対一の対決に集約されるのだから、様々な局面で球際の強さが求められる競技だと思う。
その球際に阪神タイガースの各打者は極端に弱い。
昔からここ一番の勝負で弱さを露呈するのも、クラシリでファーストステージ敗退を繰り返すのもすべては球際の弱さではないのか。
そもそも未だに1973年の甲子園最終戦の巨人戦惨敗がトラウマになっていること自体が、いかに回ってきた舞台が少ないかの証しみたいなものではあるのだが。

 話の風呂敷がだいぶ広がってしまったので、6.3札幌ドームの試合に話を戻すと、
相手先発の武田勝は打者の手元でボールを動かしてくる投手だと認識している。
スタンドから観ているとスリークォーターのモーションはそれほどの威圧感はなく、
なぜ、ダルビッシュが抜けた後のハムの絶対的エースと目されているのかピンとこないところはあるが、これがなかなか掴まえることができない。
実はこの試合、タイガースは一度も三者凡退がなく、常に塁上にランナーがいた。
ヒットは出るも得点機が訪れると途端に萎縮したような打撃陣。
だからタイガースのチャンスは端から観ると「ピンチか?」と思ってしまう。
それはスタンドに各打者の球際の弱さが伝わってきてしまうからではないか。
言いたくはないが、巨人に水を開けられてしまったのもそこがすべてだ。
それとも打撃成績16位の鳥谷がチーム最高順位というのだから、この話は前提そのものが成り立っていないということなのか。

 新井がベンチスタートで、代わりに関本がスタメン出場。
関本がよっぽど調子がいいのであれば仕方ないが、新井よりも低い打率で4打席バッターボックスに入る。
はっきりいうと、関本の4打席にはまったく夢が感じられなかった。
逆にいえば、ここ一番の「代打・関本」の球際の強さが、4打席見せられることで奪われてしまったようにも思う。
新井は何故か私が球場に行ったときには、何らかの結果は出してくれる。
そんなイメージがあっただけに、ベンチを温めていたのが残念でならなかった。




◎6月03日(日)|日本ハム4回戦(札幌ドーム)14:00開始/33783人/3時間31分
先発:メッセンジャー×武田勝|スコア:3-7|勝:増井/負:筒井
※Tigers DATA Lab.


author:ZAto, category:阪神タイガース・野球, 18:30
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Comment
サッカーの場合、ボールは攻撃権そのもので、ディフェンスの最終的な目的とは攻撃権の奪還ですので、サッカーにおける球際の強さが攻撃面でいわれるのはむべなるかなと思います。
野球の攻撃というのは、投手の投球に対するリアクションですので、実は選手が主体的にボールに関わるのは、野球の場合常に守備側であると私は思っております。
野球にあって球際の強さが守備面で語られるのもいたしかたないかなと。

私、今年のタイガースの不甲斐なさは監督が悪いと思っています。
和田って戦略ないですよね。
守り勝つ野球でも打ち勝つ野球でもなく、少ない安打を走って得点に結びつける野球もなく、ただ漫然とやってますよね。
漫然とやっているから新井さんを我慢して使うことができないし、引っ込めたら代わりは金本だし、マートンの具合が悪ければ、ベンチの戦力削っても桧山の先発とか、藤井を休ませるに代わりに出てくるのが今成だの小宮山だの「捕ること以外なにもできない選手」だったり、理解に苦しむことばかりするわけです。
 監督がそんなだと選手はガンバレ、いわれてもどっち向いて頑張っていいのかわからない。そこがわからないと「球際」なんて“最後の最後にひと踏ん張り”的な部分って最初に頑張れなくなるところだと思うんですよね。いわゆる「見切りが早くなる」
 柴田見てると腹立ちますよ、今成が出てるとげんなりしますよ。でもね、和田の「今日も天気がいいので出勤してます」みたいな仕事っぷりを見せられると、柴田や今成を責める気にはなりませんよね。
 球際の弱さの原因ってそんなところじゃないかしら

反射的に書き始めちゃったんで、まとまっていません、ごめんね。
ingram, 2012/06/19 9:07 AM
イングラムこんばんは。
そちらは台風の按配はどんなものでしょう。

うーん、よくわかりもしないのに「球際」でサッカーを持ち出したのは失敗だったような気はしてました(笑)。
和田豊は自分がタイガースファンとして初めて経験(?)する年下の指揮官です。
他球団のファンからすると、和田はヤクルトの小川、ロッテの西村程度の知名度なのかもしれませんが、
タイガースファンの7割方は今まで和田豊という人物に対して悪い印象は持っていなかったと思います。
どうなんだろう、和田の理想としてはベテランや中堅ばかりで固めたチームではなく、
どんどん鳴尾浜から引っ張り上げて、若大将的な役割を演じる。
自分も和田就任が決まり、オフに補強に走らなかったことから、そんなチーム作りを想像していたような気がします。
ところが和田豊の佇まいに意外なほど若さが感じられないというか、
それでいて老成しているわけでもなく、真弓的な情緒を引き継いでしまったような感じですね。
最初にキャプテン二人制のプランを聞いた時には「おっ」と思ったのですけど、
これも今のところチームの活性化には一切寄与してませんものね。

どうなんだろ、戦略を打ちたてたくても、その駒がいない気がします。
選手だけではなく、投手コーチの藪や打撃コーチの片岡の力量もよくわからんところでもって、有田修がいい意味で重しになっている感じでもないしね。
新井サンを我慢して使うにしても、栗山が中田翔を我慢するのとは意味が違う気もするし、
球団もファンも目先の一勝を求めちゃうし、どうしても金本に座ってもらうのが無難になっちゃう。
本当はどん底から起き上がってくるよりも、そこそこ勝ちながら色々と試したいタイプなのかな。
ロッテの角中みたいな奴が出て来ると面白いのだけどね。
まぁ差し当たり、引分けを挟みながらもチームは連勝中なわけで、
週末からのペナントレースを観てからという感じでしょうか。

コメントありがとう。
zato, 2012/06/20 1:57 AM









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