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北都愕然 【6.2札幌ドーム】

s_kyuli.jpg 「北都愕然」というタイトルをつけたが、阪神ファンだけがガクゼンとしたのであって、とくに札幌の街全体がガクゼンとしたわけではないが(当たり前か)、北海道民の大歓声を背中に聞きながら、スタンドを足早に去る虎党たちは、皆ガックリと肩を落としていた。
試合は延長10回裏。一死満塁から藤川が田中賢にセンターを抜かれてサヨナラ負け。
今まで遭遇したサヨナラ負けを数えると両手で足りないくらいだが、藤川がそれを喰らうのを間近に観たのは初めてだった。
「球児で負けたんなら仕方ねぇ」と虎ファンなら思うのだろうが、ツーベース、敬遠、四球、タイムリーという幕引きはショックだった。
そんな試合をわざわざ北海道まで観に来たところに我ながら苦笑いを禁じ得ないところではあるのだが。

 早いもので、前回の札幌ドーム観戦からすでに4年が経っている。
何も変らないようでいて、4年前とは住んでいる処も勤め先も違う。
2008年の初夏にはトップに赤星がいて、5番を葛城が打って、サードはバルディリスが守っていたが、金本の4番だけは変っていない。
一方の日ハムは4年前もスタメンに顔を揃えていたのが、田中賢、稲葉、小谷野の三人。
変るものは変ったし、変らないものは何も変っていないということか。
今回の札幌ドーム遠征は開幕前から計画していたわけではなかった。
「行くか」となったのは、5.12横浜スタジアムで三浦にあわやノーヒットノーランという試合の帰りに立ち寄ったラーメン屋でメッセンジャーを見つけたときだった。
大人しく吉村家の行列に並ぶメッセに、出し抜けに阪神愛が湧いてきてしまったのだ。
あの時のチーム状況も最悪だったが、このフラストレーションのまま交流戦が千葉に来るまで一か月以上も待たされることが、何故だか「ありえない」ことのように思ってしまった。

 それにしても、問題は我が藤川球児。
2006年に久保田の怪我でクローザーとなって以来、虎の守護神であり続けた男。
神宮や西武ドームのように、ブルペンが見える球場で何度も目撃しているが、
登板がなかった試合でも彼はブルペンで準備をしながらじっと試合展開を見ている。
肉体的にも精神的にも、この6年間に蓄積された疲労は相当なものだっただろう。
こんなことは誰もがいうことではあるが、改めてそのことに思い至ってみる。

 7回登板時代から数年間の藤川は我々にとってまさに神の化身だった。
彼の名が呼ばれた時点で勝利は確定し、我々は三振ショーを堪能すればよかったし、
阪神ファンを45年間やっている中でも、それは突出して「幸せの時間」だった。
確かに2年ほど前から、プロの打者が分かっていても打てない、 “火の玉ストレート” のイメージは影を潜め、変化球もまじえた投球術でかわすようになっていた。
三者凡退で終わらないことも、今では当たり前のようになってしまったが、
かつてバットにかすりもさせなかったストレートが、簡単にファールで逃げられるたび、
藤川はマウンドで焦燥感を募らせているのではないかと想像してしまう。
「いつもマウンドに上がるときは、打たれそうで怖い」とのコメントは本音だろう。
それでも藤川は揺るぎのない絶対的な守護神であることには違いない。
「あと一人」「あと一球」が大音響でこだまする中、相手から27個目のアウトを奪う。
大歓声の中でマウンドに集まるナインとハイタッチし、拍手でベンチに迎えられる。
藤川はその瞬間のために6年間投げ続けている。

 田中賢の打球が大和の頭上を抜いた瞬間、藤川は早々にベンチへ駆けこんでいた。
ファンにダラダラとうな垂れる姿を晒したくないというよりも、
この空間からすぐにでも自分を消しまいたいという風にしか見えなかった。
「引き分けは野球じゃないと思っている。妹にキスするようなものさ」
直前の甲子園の試合でサヨナラヒットを放ったブラゼルはお立ち台で言い放った。
せめて藤川も「引き分けに持ち込む仕事じゃモチベーションが上がらなかった」と、
強気に思ってくれていればいいのだが。



◎6月02日(土)|日本ハム3回戦(札幌ドーム)18:00開始/34170人/3時間37分
先発:能見×ウルフ|スコア:1-2|勝:武田久/負:藤川
※Tigers DATA Lab.




author:ZAto, category:阪神タイガース・野球, 23:59
comments(2), trackbacks(0), pookmark
Comment
ザトさん、こんにちわ。

北海道遠征、ご苦労様でした。
しっかりと英気を養ってきたよね、と書きたかったけど疲れただけかな・・・。

球児ねぇ、ここ数年は1/27のアウトが難しくなってきた。
マジで球児が抜けたらと思うと怖い。
でもまぁ最近は、何とかなるさ!
って、思うようになってる自分がいるんですぜ。

ちょっと前までは、石橋の端から端までいっぱい叩いて渡っていたのにねぇ。
和田が嫌いだからなんだろうね、と勝手に変な方にもっていく・・・。

もう球児にとってMLBは遅いんだろうか?
もっと早くに行かせてやるべきだったのかもしれない。
今からでも行きたいと言えば、バンザイ三唱で送り出してやりたいな。

あと、腰痛防止には背筋を鍛えて、無理な(変な)姿勢をしないことが一番かな。
運動はしない、貧乏ゆすりはする、食事は一食(夜のみ)。
って、どこぞの先生が言ってたような・・・。
気をつけてね。
しんじろう, 2012/06/11 3:56 PM
しん兄ィどうもです。

今日の試合は随分と早く終わってしまって、
帰宅してテレビつけたら番宣やってましたわ。
いい投手戦だったようです。

北海道には4年前は土日一泊で野球のみでしたが、
今回は温泉にもいったし、市場で旨いものも食ったしという遠征だったので、
まあ旅行自体は楽しかったです。

さあて球児がいなくなった後に、誰が後を引き受けるのか。
榎田?筒井?久保田の復活か?
・・・うーん、やっぱり球児に夢を見させてもらっていたことを実感します。
MLBの水がどれくらい合うのかわかりませんが、
感受性の強さが裏目に出なければいいのだけど、少し怖いですね。

腰痛は突然のことなのでたまげましたわ。
痛みに悶絶しながら布団の中で昨日の試合はきつかった(泣)。
背筋は鍛えつつ運動はしない?ややこしいですな。
貧乏ゆすりは腰痛に効くなら、それだけは得意です(笑)。
しかし晩飯一食ってのは・・・

ありがとうね。
zato, 2012/06/11 11:40 PM









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