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能見、一人相撲 【4.28東京ドーム】

 私はHPの『日めくり』に以下のようなこと綴った。

「とにかく昨年の開幕日をめぐるナベツネ、高鼻の世情を顧みぬ尊大な言動。
ドラフトで外した菅野のあからさまな囲い込み。
日本シリーズに冷や水を吹っかけた「清武の乱」。
札ビラで横っ面を引っ叩いたような大型補強。
開幕前の吉伸や慎之介、野間口たちへの裏契約金暴露騒動。
とにかく傲慢で強引なやり口で、すっかり世間を白けさせていた読売巨人軍。
こんなチームに天誅を食らわす正義の虎を見届けに出掛けたつもりだが、
結果は完敗。あろうことかうちのエースが自滅した。
オレンジタオルを嬉々としながら振り回す場面を何度も見せられる。
自分の周囲だけが不快指数MAXになったような東京ドームだった。」

 去年の開幕戦から一年間。読売巨人は箇条書きで書けるほどのことをやらかしてきた。
まぁ大型補強、裏金などは多かれ少なかれ阪神球団もやってきたことなのだろうが、
今回はこういうことが露わにされていく過程がまったく不細工だった。
とくに「清武の乱」は日本シリーズの直前に勃発し、しばしスポーツ紙の話題を独占した。
楽天の嶋捕手が「見せましょう、野球の底力を」と感動的なスピーチで開幕したプロ野球。その集大成たる日本シリーズをスキャンダルで汚した罪を絶対に許すことは出来ない。
(そこで日本シリーズを二面に追いやったマスコミも程度が知れるのだが・・・)
私はもともと自他ともに認める極端な巨人嫌いではあるのだが、
とにかく今年だけはこんなチームに絶対優勝させてはならないと思うのだ。以上。

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 さて試合は能見と杉内の投げ合い。
杉内俊哉は巨人の大型補強の目玉だ。
2003年の日本シリーズでMVPを獲られて以来の阪神タイガースの天敵。
それも含めてソフトバンク時代の杉内との対戦成績は1勝7敗。
昨年も福岡と甲子園で見事に捻られている。(Tigers DATA Lab.)
交流戦ならば年に2試合の脅威で済むが、巨人に移籍されたとなるとそうはいかない。
前回の甲子園ではスミ1を守ってなんとか辛勝したが、あの時の巨人打線とは違う。
しかし「打倒巨人」の思いにカッカしていた私。
杉内登板でいきなり怒りのテンションは弱まってしまう。
天敵が相手だからではない。なにせ杉内俊哉というスターを観るのは初めてのことで、
テレビでしか見たことがなかった彼のマウンドを生で見られる興味が先に立ってしまう。
日本球界を代表する左腕がたまたま巨人のユニフォームを着ているだけに過ぎず、
実際、マウンドの杉内の佇まいからは一切の巨人臭が漂ってこないのだ。
だからどうしても杉内主観で試合を観てしまう。
正直これにはかなり機先を制されてしまった。
一方、能見もいわずと知れた巨人キラーだ。
今夜は息詰まる投手戦の予感を抱きながら東京ドームに乗り込んだ次第。

 その「息詰まる投手戦」の予感は初回から瓦解する。
一回表。先頭安打で出たマートンを金本のタイムリーで還し、あっさりと先制してしまう。
湿っていた打線が、五番・金本起用で早くも功を奏した形となったわけだが、
この先制点で「今夜は荒れるのか?」という予感が脳内で上書きされてしまい、
残念ながらこちらの予感の方は嫌な方向に的中してしまうことになる。

 能見の立ち上がりはスタンドから観ていても良くないのがわかった。
ボールのキレよりも、身体のキレがまったく感じられない。
今回のタイトルを「能見、一人相撲」としたが、その一人相撲は初回裏に集約された。
先頭の長野にいきなりツーベースを浴びると、3番坂本にもレフト前に運ばれる。
5番の村田のところでワイルドピッチ。ここで早くも同点に追いつかれ、
吉伸のPゴロの打球処理を焦って一塁にとんでもない悪送球で二人を返してしまう。
いきなりの3失点だがタイムリーはゼロ。すべてが能見の失策についた。
それにしてもブラゼルへのトスがとんでもない悪送球になった瞬間、
私は先日のマートンの後逸と同じポーズで天を仰いでしまったではないか。
打たれての失点は諦めがつくが、こういうのはアホみたいに呆然とするしかない。
続くボウカーには粘られてフォアボール。
巨人打線も今までさんざんと能見を研究してきたのだろうが、
今日は狙い球を絞るのではなく、低めの変化球は手を出すなとの指示が徹底されていたようだ。
何故に「一人相撲」だったのかといえば、この回の三つのアウトはすべて三振。
野手の手を煩わしたのはアウトカウントを取ることではなく、暴投や悪初球の処理だった。

 そこから杉内は立ち直ったというよりも、粘りながら徐々に修整してきた感じ。
とくにランナーを出してからは丁寧にコースをついて的を絞らせない。
結果として2-7の惨敗だったが、安打数は巨人の10本に対してタイガースは9本。
能見は間違いなくセ・リーグを代表する左腕だと思うのだが、
リーグを代表する左腕と球界を代表する左腕との違いはこういうことなのかもしれない。
最も杉内との対決を云々する以前の問題で、能見の「一人相撲東京ドーム場所」という試合だったのだが・・・。



◎4月28日(土)|巨人4回戦(東京ドーム)18:00開始/44427人/3時間08分
先発:能見×杉内|スコア:2-7|勝:杉内/負:能見
※Tigers DATA Lab



author:ZAto, category:阪神タイガース・野球, 23:59
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