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仇花の一発なれど 【4.1京セラドーム大阪】

三浦VS金本 試合開始前、今日は負けないだろうと楽観していた。
予告先発は岩田。昨季はチーム一の2.29の防御率を残しながら9勝13敗。
もともと二桁を目標とする投手ではないのだから、さぞ悔しい思いをしたことだろう。
今季はオープン戦からきっちり中6日で調整してきた。
とくに一週間前の東京ドームでのシアトルマリナーズ戦では、内角を突かなくとも打者のタイミングを巧みに外し、イチローのバットをへし折って内野ゴロに仕留めた場面など、メジャーリーガーを相手にマウンドの岩田が頼もしく大きく映ったものだった。
この日の岩田も序盤3回をパーフェクトに封じ込め、万全の仕上がりを感じさせる。
ところが四回二死から連続ヒットを浴び、新井の痛恨のタイムリーエラー。
また援護なく足を引っ張られてしまうとの予感が岩田の脳裏を霞めたのではないか。
狂ったリズムを修復することなく、ボールが真ん中に吸い寄せられて痛打を浴びる。
マウンドを降りる際、近くの放送ブースの声が空しく響く。「岩田、失点4」と。
七回表を終了した時点で0-6。三浦の出来を考えれば今日の敗戦は確定か。
「ったく、大阪まで乗り込んで三浦の好投を観せられるとは…」と嘆きながらも、
6点目をスクイズで取りに来た中畑の小賢しい采配に、すっかり気分も萎えていた。

 七回裏。出し抜けに金本のバットが火を噴く。
本当に「出し抜け」の一発だったし、まさに「火を噴いた」先の閃光だった。
もうこのホームランが見られたのなら大阪まで来た甲斐もあったというもの。
結果として2-6の負け試合。今は悔しいが、勝敗など簡単に記憶の藻屑と消える。
しかし京セラドーム大阪というロケーションに、投手が三浦という役者の良さもあって、
金本の打球がライトスタンドに突き刺さった瞬間の記憶は半永久的にとどまるだろう。
これはそこそこの歳月で野球を観てきた経験則が教えてくれる。

 2003年の阪神球団の公式BBSでネットの面白さを知ったときのことを思い出す。
あの時は虎キチの多くが「金本よ、阪神を変えてくれてありがとう」と叫んでいた。
でも、あの当時で既に35歳を越えて、金本がユニフォームを脱ぐ日がそれほど先のことではないという不安を潜在的に抱いていた。
あれから9年。赤星、濱中、矢野、片岡が引退し、今岡、藤本が縦じまを脱ぐ。
結局、2012年の開幕スタメンには金本だけが残っている。
移籍して9年の歳月の経過で、肉体の衰えを指摘され様々な批判も浴びた。
しかし今まで球場で40本ほどの「アニキの一発」を体感してきた中でも、
今日のホームランの力感は全盛期とまったく変わるものではなかった。
この先、一本でも多く、金本の一発に遭遇できるのだとすれば、
それは非常に有難いことだと思っている。
たとえ、仇花の一発だとあろうとも。




◎4月01日(日)|DeNA3回戦(京セラドーム大阪)14:00開始/32016人/3時間18分
先発:岩田×三浦|スコア:2-6|勝:三浦/負:岩田
※Tigers DATA Lab.


author:ZAto, category:阪神タイガース・野球, 23:59
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