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和田豊、際どく初勝利 【3.31京セラドーム大阪】

 二年ぶりに来阪して観る開幕カード。
深夜バスの寝苦しさに悶絶しながら着いた大阪は土砂降りだった。
宿泊予定の西梅田のホテルへ荷物を預けて天満宮へ。
雨をしのぐため身を寄せた天神商店街はまだ開店前でシャッターが並ぶ。
天神様に手を合わせながら急逝した仲間を偲び、ゆかりの繁盛亭、白米稲荷を歩く。
色々な思いが交錯した今年の大阪は忘れられない遠征になるのだろう。
渡すはずのチケットは、遺影の飾られた祭壇に供えてきた。

タイガース勝利 昨日の開幕戦は勝たなかったし、負けなかったという試合。
常識的に考えれば、能見が投げて、球児まで繋いで星を逃したのだから「負け」か。
オープン戦は惨憺たる成績で12球団の最下位だった我がタイガース。
一方、東京のマスコミでは中畑が元気一杯に一面を飾っていたベイスターズ。
どうもその勢いのまま、濃紺のユニフォームの方が躍動感に溢れている。
スタンリッジの制球力も今イチで、カウントを不利にしてストライクを取りに行ったボールを弾き返され、早くも初回に点を失う。
チラと見たOP戦の登板も良くなかったが、昨年の後半から調子は落ちたままなのか。
2か月連続で月間MVPを獲った昨年前半は、カーブ、スライダーを生かすべくストレートが走りまくっていた印象だったが、その威力は完全に影を潜めている。
そして開幕まで最低のチーム打率だった打線も相変わらず湿っていた。

 六回表に追加点を獲られ2点差となった時点で、一安打だけのタイガースに対して、ベイは既に8安打。
中盤まで完全に主導権を取られたままで、重苦しい展開が続く。
双眼鏡で配球を観察していた虎友は、「緩急つけられて最後に緩い球でやられとる」と。
思えばこの彼とも9年前に阪神球団の公式BBSで西と東とでエールを送り合った仲だ。
こうして肩を並べて観戦していることもなかなか感慨深いものはあった。
そうはいうものの、せっかくの機会にこちらは強行日程が祟り、時々舟を漕ぐ始末。
油断していると眠りに落ちかけて、歓声に「ハッ」とする体たらくだ。

 新井がドンピャシャのタイミングでボールをぶっ叩く。
やはり四番の仕事はこうでないといけない。
試合後のお立ち台では「どんな気持ちでバッターボックスに入ったか?」と聞かれて、
「気合い全開で入りましたと」と答え、「打った瞬間はどうでしたか?」の質問には、
「ホッとしました」と正直にいってしまう真面目ぶり。タイガースの四番は大変だ。
それと金城の一二塁間を抜けるという当たりをダイビングキャッチした城島。
後々、3月31日の開幕2戦目ってどんな試合だっけとなった時、
この二つの場面で脳内に沈殿した記憶を引っ張り出すことは可能だろう。
なにはともあれ和田豊、辛勝なれど初勝利を飾った。



◎3月31日(土)|DeNA2回戦(京セラドーム大阪)14:00開始/32830人/3時間33分
先発:スタンリッジ×ブランドン|スコア:3-2|勝:スタンリッジ/S:藤川/負:ブランドン
※Tigers DATA Lab.


author:ZAto, category:阪神タイガース・野球, 23:59
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